飲酒運転対策・罰則【アルコールは何時間で分解できる？】
アルコールの体内での分解時間は、皆さんが思っているよりも時間がかかります。
ご自分やご家族の飲酒運転を未然に防ぎ、飲酒運転の加害者にならないためにも、そして被害者を出さないためにもアルコールの知識を深めましょう。
飲酒運転罰則
違反点数、罰則、行政処分.jpg)
アルコールはどれくらい体に残るのか？
アルコールの分解時間は1ドリンク2.5時間程度かかる。
個人差はありますが、基準として体重1kgにつき1時間に0.1gの純アルコールを分解できると言われています。
ビール中瓶(500ml)、日本酒１合(180ml)程度でも、アルコールが分解されるまで最低５時間かかることになります。
これに、体質や体格などの個人差、その時の体調などのよってはもっと時間がかかる場合があります。
単純に計算してもビール中瓶2本を飲めば、翌朝までは運転できないということになります。
深夜にお酒を飲んだ場合は、翌午前中の運転も控えましょう。
【簡単】飲酒習慣診断
キリンの会社ホームページで飲酒した時の、アルコール摂取と処理時間を簡単に調べることが出来きます。
※あくまで目安なので、診断結果で出た時間通りにアルコールが分解されるわけではありません。
飲酒習慣の見直しとしてご利用ください。
汗や尿からアルコールが排出される量はわずか
実は、お酒を飲んだ時の対処として、早くアルコールを抜くために、沢山水分を取って、尿として排出できると考えている人も多いのではないでしょうか。
体内に取り入れられたアルコールの大部分は酸化により分解されます。
汗・尿・便などから直接体外に排出されるアルコールもありますが、摂取されたアルコールの数%以内とされています。
参考資料は「厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト」
最初のアルコールの分解は主に肝臓で行なわれ、血液に乗って肝臓から、筋肉や心臓に移動してさらに分解され、最終的には炭酸ガスと水になります。
このことから、水分を取ったからといって、アルコールの体外排出や分解スピードが早くなることはありません。
仮眠してから運転は…
お酒を飲んだ後、仮眠してから車の運転をすれば大丈夫と思っている人は多いのではないでしょうか？
実は仮眠しても、アルコールの分解速度は速くなるわけではありません。
むしろ仮眠をすることでアルコールの分解速度は遅くなります。
フラッシング反応
2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱いひとに多くみられる。 ビールコップ1杯程度の少量の飲酒で起きる、顔面紅潮・吐き気・動悸・眠気・頭痛などの反応をフラッシング反応といい、この体質のひとをフラッシャーと呼びます。
お酒が抜けてたと感じてからの運転
飲酒運転の理由の一つに、「意識もしかりしているから、問題ない」と自分で思い込んでいたというのがあります。
確かに、飲んで2、3時間もすれば、もうお酒は抜けたかなと思ってしまうことは珍しくはありません。
しかし、酔った感覚は、アルコールの血中濃度が上昇しているときに比べて、下がっているときのほうが小さくなるため、体からアルコールが抜けていると思ってしまうのです。
「つい飲酒運転してしまった」という背景には、こうした意識の錯覚が影響している可能性があるわけです。
「飲酒運転」の定義・罰則は？
お酒を飲んだ後に車を運転することを「飲酒運転」と呼びますが、その「飲酒運転」にも、実は大きく分けて2種類あります。
アルコール摂取量やその時の状態によって違反や刑罰が変わってくるということを知っておきましょう。
酒酔い運転とは、正常な運転ができないおそれがある状態のことを指します。
この状態になると、直線の上をまっすぐ歩くことができない、受け答えが明らかにおかしいなど、客観的に見て「酔っぱらっている状態」となり、呼気中のアルコール濃度に関わらず、その場で検挙されます。
酒気帯び運転とは、「身体にアルコールを保有する状態で運転する状態」のことです。
呼気に含まれるアルコール濃度の量を計測するのが一般的で、呼気1L中のアルコール濃度が0.15㎎以上で違反となります。
違反とならない酒気帯び運転
呼気1L中のアルコール濃度が0.15㎎より少ない場合は、「酒気帯び運転」とみなされますが、違反とはなりません。罰金などのペナルティもなく、その場で注意を受けることになります。
ただし、数値として測定されなくても、明らかに酔っぱらっていると判断された場合は、上記の「酒酔い運転」として検挙されることがあるため注意が必要
飲酒運転者周辺の罰則
飲酒運転事故の保険の支払いはどうなるのか？
【自動車保険証券】
相手方が飲酒運転という重大な法令違反、過失を犯していたとしても、自分が受けた損害に対する自動車保険の補償には、基本的に影響がありません。
自分や同乗者が死傷してしまった場合には、第一に相手方が加入している自賠責保険から保険金を受け取ることができます。
また、相手方が自動車保険に加入していて「対人・対物の賠償保険」をセットしているなら、自賠責保険だけでは足りない分の損害に対しても、相手方の対人・対物の賠償保険から保険金を受け取ることが可能になります。
これは、保険制度には「被害者救済」という考え方があり、たとえ加害者側が飲酒運転という重大な法令違反、過失を犯していたとしても、被害者の損害に対する補償は有効とされるためです。
一方、飲酒運転をしていた相手方の補償は「飲酒運転という重大な過失により、自動車保険による補償が制限」された状態になります。
飲酒運転をしていた相手方が、自動車保険に加入していて人身傷害保険、搭乗者傷害保険をセットしていたとしても、運転者本人はこれらの補償を受けることはできないのが通常です。
これは、飲酒運転が人身傷害保険、搭乗者傷害保険の免責事由（保険会社が保険金を支払わない場合・理由）に該当しているからです。
車両保険に関しては、飲酒運転をしていた本人が事故を起こした車の所有者である場合は、車両保険の補償は受けられません。
また、車両の所有者が飲酒運転をしていなかったとしても、車両保険の補償が受けられなくなる場合があります。
飲酒運転をしないための対策
車での通勤をしている人は、アルコールチェッカーでアルコールの検査をした方がよいでしょう。
アルコールが残っている場合、自分では中々気づくことは難しく、また、前日の夜にお酒を沢山飲んでいなくても、その時の体調によっては、お酒が残ることもあります。
アルコールチェッカーで検査をして、少しでもアルコールが残っていれば、車での通勤は控え、公共の交通機関を使うようにしましょう。
アルコールチェッカーの種類
アルコールチェッカーには3種類あり、半導体式、接触燃焼式、燃料電池式がります。
- 半導体式は、価格は安く反応が良いのですが、アルコール以外のガスにも反応し、環境の影響を受けやすいというデメリットもあります。
- 接触燃焼式は、広い濃度での測定可能で、反応も速く精度も高いというメリットがありますが、センサーヒートクリーニングが長く、消費電力が高めです。
- 燃料電池式は、精度が非常に高く、アルコール以外に反応しにくい、ただし、価格が高く、定期的にメンテナンスが必要となります。
参考記事「タニタアルコール検知器」
アルコールチェッカーおススメ3選
息を吹きかけるだけで簡単測定。
検知方式は、半導体ガスセンサー呼気中アルコール
濃度測定範囲
0.00~0.50mg/L（0.05mg/L単位）（0.05mg/L未満は0.00mg/L表示）
飲酒運転防止グッズ運送業界No.1
信頼性の高い日本製品で各業界のみならず、官公庁、地方自治体などに採用されています。
高感度半導体ガスセンサーをヒーターで加熱し反応を促進します。 0.01単位のデジタル表示
POWERボタンを一回押すだけの簡単操作。
10秒間のウォーミングアップ後、約10秒間のブロー（計測）タイムになります。
計測後、約8秒間表示したあと、自動で電源OFFになります。
