SNSで横行中の【副業】・【投資】詐欺の種類と予防方法
詐欺の被害は後を絶ちません。摘発されても、次から次へと巧妙な手口で詐欺師たちは、私たちを騙そうとしています。
高齢者を狙った特殊詐欺や収入アップを名目に誘う詐欺。若者に人気のSNSでも、色々な詐欺が横行しています。
冷静に考えれば怪しいと分かるはずが、なぜ騙されてしまうのでしょうか?
少しでも収入UPしたい、今より裕福になりたい、楽をしたいというのは誰にでもある気持ち、そんな心に付け込んで詐欺師は近づいてきます。
絶対自分は騙されないと思っていても何故騙されてしまうのか?
怪しい電話や手紙!SNSの書き込みにも怪しい投稿が沢山あります。
時には直接SNSからメッセージが来たり…
騙されないためにも、どんな詐欺が今横行しているのかを知っておく必要があります。
今回は詐欺被害の事例をいくつかご紹介していきます。ご紹介する内容以外にも、色々な詐欺があります。そして、今後もさらに巧妙な手口が出てくるでしょう。
不審に感じたら自分だけで判断せず、家族や友人、警察に相談してください。
都道府県別の警察への相談窓口は「こちら」
特殊詐欺とは
主に高齢者を狙った詐欺ですが、被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振込みその他の方法により、不特定多数の者から現金等をだまし取る犯罪(現金等を脅し取る恐喝及び隙を見てキャッシュカード等を窃取する窃盗を含む。)の総称をいいます。
等があります。
その他にも、 社会情勢等に便乗した詐欺に注意が必要です。
「震災等に便乗」「マイナンバー制度に便乗」「年金や給付金等を口実」「株や社債等の取引名目」の詐欺などがあります。
インターネットサイトの「海外旅行に行きませんか?」詐欺
※写真はイメージです。
【内容】
「若者108人で海外旅行に行きませんか」とのうたい文句で、通常の旅行会社だと60万円近くするものが、この詐欺サイトでは、30万円をきる激安価格で旅行ができるという。
申し込みの手順は、先に旅行代金を振り込み、もしくはクレジット払いの手続きを行い。入金後に旅行会社から入金確認メールが届くという。
しかし、旅行会社からチケットを送られてくることはありません。この詐欺会社は、名前を変えながら活動しているようです。
【対応策】
- 聞いたことがない旅行会社はインターネットで検索をする。
- 他の旅行会社と料金の比較をして、あまりに違いすぎるなら疑うべきでしょう
SNSから「副業紹介」「投資」詐欺
「副業紹介詐欺」や「投資詐欺」はSNS(Twitter・Facebook・Instagram)から、直接メッセージが届き、ライン登録に誘導されることが多い。「副業紹介、投資詐欺」は様々な種類がある。
※「副業紹介」は全てが詐欺ではありませんが、簡単で沢山稼げるようなものは危険です。
■上の写真のように、SNSでは、札束を見せつけたお金持ちアピールの投稿が沢山ありますが、皆さんこのような商品があることをしっていますか?
仲介者から「Instagramの自動投稿システム」を購入すると、自動的に副業に関する投稿がアップされる。
それを見た人から、自分のInstagramに直接メッセージがきて「副業」のマニュアルを販売する。
システムは数十万。自動で副業に関する投稿がアップされることで、そこから副業希望者から連絡が次々にくるので、すぐに元が取れるという内容。
「Instagram自動投稿システム」を購入する前に、無料の使用期間があり、試用期間中に「副業」希望者(仕込み)からの問い合わせがあり、そこで更に信用度を高めさせ購入させる。
SNS(Twitter・Facebook・Instagram)から直接メールが届き、ラインの登録に誘導。
ライン登録後、ラインで「投資仲介者から」電話があり、電話で副業の詳細の説明を受ける。
連絡者の団体が投資を行なっており、その投資への勧誘。投資内容は、投資団体がある国と関わりを持っており、その国の特殊な木の苗を買っている。
買い付け時の苗の価格は1つ2万円で、数年後にその苗が2,000万円になる。参入費用は60万円。
投資の資金がない物には、SNSやブログでの紹介をすることで紹介料を受け取れるという。紹介者一人に対し10万円なので、6人を紹介すればこの投資プロジェクトに参入できる。
紹介者がいなければ、60万円はクレジットのキャッシングやフリマアプリでの架空の高額商品の購入をさせられる。
動画作成で報酬。ゲームの攻略や感想をSNSに載せるだけで報酬。
初期費用マニュアル代5,000円。登録後、サポート代等の名目で30万請求。最低1か月はマニュアル通りするように言われるが、その後振り込みなし。
メルマガ1件2,000円。登録料無料と説明に記載してあるが、実際に登録をすると、サポート料金3,000円を請求される。
そこから色々な名目でお金を請求される。保証料金30万円。サーバー増設100万円。支払うことが難しいことを、窓口の人間に伝えると、消費者金融を紹介されたり、お金を作らせるために色々指導してくる。
最終的にメルマガを書いてもお金は振り込まれることはない。
「ジュエリー」詐欺
【ある女性の話】
チャットアプリで知り合った、職業がジュエリー営業の男性とご飯に行き、その後、その男性から自分のことをもっと知って欲しいので、自分の仕事場も見て欲しいと言われる。
男性の言葉に流され、ついていくと、そこはマンションの一室。そこでオーダーメイドのダイヤのネックレス50万円を購入させられる。
さすがに、その場に50万円はもっていないので、消費者金融でお金を借りるように言われ、その日に購入させられる。
契約書類は購入したマンションの一室で記入し、ネックレスの仕上がり日は後日連絡すると言われる。
そして、契約書の控えは渡されないまま帰宅してしまう。
次の日に、男性から電話がで「オーダーメイドのネックレスは2か月ほどかかる」と連絡がある。
その時男性から「購入してもらったオーダーメイドのネックレスは、本当は100万円するものだったが、特別に半額で販売した、しかし勝手に半額で販売したことが、会社に分かると大変なことになるので、今回50万円で購入したネックレスを100万円のネックレスを買ったことにして、ショッピングクレジットの手続きに来てほしい」とお願いされる。
支払いは、毎月引き落とされるが、毎月その男性から、引き落とし分のお金を入金するからと、しつこくお願いされる。
そして、ショッピングクレジット契約後に男性からの連絡が途絶える。
「ワンクリック」詐欺
【ある男性の話】
アダルトサイトを閲覧中に「15万円請求されました」との表示がでて、慌てて電話で解除のお願いをする。
電話の窓口の者から「クーリングオフ制度を使って解約するので、クーリングオフをするために一旦入会してください」と言われ、入会手続き後、お金を振り込んでその後、返金するといわれ、お金を入金したが、お金は返ってこなかった。
「クレジットカード」詐欺
この話は実体験になりますが、数年前、職場の人からカードを作ってくれないかとお願いされました。お願いされてから、その人とは部署が違うため、その後の話ができないまま、数日たっていました。
しばらくして、その人が会社を辞めてしまったので、カードを作ることはなかったのですが、別の人からとんでもないことを聞きました。
カードを作って欲しいとお願いした人は、他にも何人かに声を掛けていて、その中の1人が、カードを使ってお金を不正に引き出されたようなのです。
不正引き出しの流れは、まずカードを作らせ、カードがちゃんと使えるか確認すると言ってから、そのままカード作成依頼者はカードを持っていなくなったのです。
そこから、勝手にお金を使われてしまったようなのです。
職場の人や、知り合いだから信用していてもカードは決して人に渡してはいけませんし、暗証番号も絶対に他人には教えてはいけません。
横領も詐欺
ニュースなどで横領の話をよく聞きますが、横領は身近なところでも存在しています。
長年、信頼して慕っていた人が、会社のお金を横領していたのです。
営業をしていたその人は、自分のお客様からの集金も兼任していました。
その人は、会社へは売り上げを少なく報告し、契約書なども書き換えて、お客様へは通常通り集金して、一部を自分のふところに入れていたのです。
とても悲しい事実ですが、お金で人は変わってしまうこともあります。
犯罪をおかすことも罪ですが、犯罪をおかさない雰囲気づくりも大切なのだと思います。
「賃貸契約」詐欺
詐欺とは少し違うかもしれませんが、これの話は社会人になり、初めて部屋を借りる時の話です。
まだ、間取りや地域別の家賃の相場が分からないときでした。
友人が部屋を借りた時にお世話になった「不動産仲介業者」で部屋を探してもらうことにしました。
そこで担当した「不動産仲介の担当者」は、無知な私に、とても割高な物件ばかり勧めてきたのです。
「狭くて汚い部屋なのに家賃が高い・車を持っていると伝えているのに駐車場がない物件」などを勧められ、このいくつかの物件しかありませんと言い切られました。
そして、紹介された部屋のどれかで契約するように言われて無理やり契約させられてしまったのです。
その後、両親に相談して、振り込んだ頭金も返してもらい、契約解除もしてもらえました。
これは、自分自身にも落ち度があるのかもしれませんが、若い方には同じように騙されないでほしいと思い、記載させて頂きました。
初めて、部屋を借りる時は、両親か少し年上の方に同席してもらい、アドバイスをもらいながら部屋を決めることをお勧めします。
そうしないと、自分の知らないうちに悪い物件を勧められ、解約できなかったり、解約できても高額な解約料がかってしまうこともあるので気を付けて欲しいと思います。
最近あった詐欺のニュース
今回紹介した以外にも、詐欺の被害は沢山あります。最近は手軽にSNSで情報を発信できるので、若い方には特に気を付けていただきたいと思っています。
不審に感じた場合はすぐに周りの人や警察に相談してください。
そして、被害にあってしまたら、お金は戻ることは難しいかもしれませんが、中にはお金が戻るケースもあるので、泣き寝入りせず、恥ずかしいなど思わず相談してください。
騙されないためにおすすめの本