カメムシ対策【洗濯物に付く・家の中に侵入防止・ニオイ除去】

画像 pixabay
洗濯物に、カメムシが付くことはありませんか?
虫嫌いの人にとって、カメムシは恐怖です。
今回は、虫嫌いの人に役立つ!カメムシの生態や、対策方法をご紹介します。
カメムシの種類
カメムシには、たくさんの種類がいます。
世界では1,100種類以上、日本国内では、90種類以上のカメムシが確認されています。
私たちがよく見かけるのは、茶色や、緑色のカメムシです。
茶色のカメムシ
クサギカメムシ![]()
出典 Wikipedia
洗濯物によく付いている
マルカメムシ![]()
出典 Wikipedia
植物の根元や、石の下にいる
緑色のカメムシ
アオクサカメムシ
出典 静岡市環境局
色んな所で大量発生!
カメムシの種類さらに詳しく
カメムシの活動時期・生息域
カメムシは4〜11月にかけて活動します。
5〜8月に産卵し、卵がかえります。
7月頃から少しづつ増加し、9〜11月の秋にかけて、大量発生します。
また、カメムシは冬越えするため、秋になると準備で飛び回るため、多く目撃されます。
カメムシの産卵
カメムシは梅雨の時期に多く産卵し、約20個〜100個の卵を産みます。
卵は約1週間〜10日で孵化し、秋頃に大量発生します。
カメムシが増加する年
カメムシは暖冬の翌年に、増加します。
寒さに弱いため、冬場は温かい場所を見つけて過ごしますが、寒さに耐えられなかったカメムシは死んでしまいます。
暖冬になると、生き残るカメムシも多くなるため、そのカメムシたちが産卵することで、数が増加するのです。
また、花粉が多い時期も、カメムシは増加します。
カメムシは、スギやヒノキに卵を産むことが多く、花粉が多い時期は、エサとなる果実も増えるため、増加傾向です。
スギの果実


出典 松江の花図鑑
カメムシが多い場所
- スギやヒノキがある
- 木や草が多い場所
- 田んぼ
上記の場所が近いと、カメムシが多くいるため、洗濯物にくっついていたり、家の中に侵入してくる恐れがあります。
暖冬の年
カメムシは通常は、冬場には活動しませんが、暖冬の年は冬場でも、姿を見ることがあります。
温かさや、外敵から身を守るために、家の中に侵入してくるケースも多々あります。
カメムシの生息域
カメムシの生息域は、日本全土です。
北海道から、九州まで見られます。
特に、西日本は、東日本よりも温かいため、大量発生する年も多くあります。
2020年は果実を食べるカメムシが、大量発生しました。
山口県・香川県
愛媛県・福岡県
佐賀県・長崎県
熊本県・富山県
岐阜県・愛知県
滋賀県・兵庫県
奈良県・岡山県
の14件県で多く発生しています。

出典 日本経済新聞
カメムシの臭い成分
カメムシの臭いは、強烈な青臭ささです。
臭いの主成分は、ヘキサナール・トランス-2-ヘキセナール
「ヘキサナール」は、ダイズや草などの青臭さの原因物質です。
「トランス-2-ヘキセナール」は、草や葉のにおいの主要な成分です。キュウリやトマト、キャベツなどの野菜類、リンゴやバナナ、イチゴなどの果物、茶葉などにも含まれます。

なぜ臭いを出すの?
カメムシは、外敵からの攻撃されたときや、何らかの刺激を受けると、強い臭い物質を出します。
臭いを出すことで、敵を退散させたり、近くにいる仲間に、敵がいることを知らせます。
1匹のカメムシが強い臭いを出すと、周辺にいるカメムシも臭いを出します。
そして、カメムシが臭いを出す時は、敵から身を守るだけでなく、フェロモンとしてだすこともあり、弱い臭いを分泌し、仲間に存在をアピールします。
カメムシの臭いは、カメムシにとっても毒性が強いため、自身に危険が及ばないように、硬い体におおわれています。
カメムシが臭いを出したとき、密閉された入れ物に閉じ込めると、自分の臭いの毒で死んでしまいます。
分泌液は毒

出典 神戸新聞
カメムシが分泌する液体は、臭いだけでなく、皮膚に付くと、炎症を起こします。
臭いの主成分の「ヘキサナール」「トランス-2-ヘキセナール」は、共に脂肪族アルデヒドの一種です。
アルデヒドは多くの生物にとって有害で、タンパク質と反応を起こすことで、皮膚を傷つけます。
また、臭いが付いた手で、目をこすったりすると危険なので、絶対にやめましょう。
臭い成分が付着した場合、石けんや、食器用洗剤ですぐに洗い流しましょう。
カメムシの臭いを取る方法
臭いはどれくらいで無くなる?
カメムシの臭い成分、アルデヒドは自然に揮発するため、しばらくすると、臭いは消えます。
しかし、カメムシの種類や、臭いを出した場所などの条件によっては、1週間近く臭いが残る場合があります。
臭いを中和する方法
カメムシの臭いは、強烈ですが、クサイ臭いを、良い香りにチェンジする方法があります。
オレンジの香りをプラスすると、カメムシの臭いが中和され、フルーティーな臭いになります。
ファブリーズ除菌消臭スプレー
カメムシの臭いは、自然に消えますが、臭いが取れるまでには時間がかかります。
家の中で臭いを出されたときは、オレンジの香りのスプレーを吹きかけると、フルーティーな香りに変化します。
オレンジが好きな方は、1本持っておくと、普段使いもできるため、おすすめです。
臭いが皮膚に付いた場合
カメムシの分泌液が皮膚に付いた場合は、すぐに石けんや、食器用洗剤で洗い流してください。
臭い成分のアルデヒドは、有害です。
カメムシの臭い成分はアルデヒドの中の 「ヘキサナール」「トランス-2-ヘキセナール」という物質で、油に溶けやすい性質があります。
そのため、石けんや、食器用洗剤などを使うと臭いを落とすことが出来ます。
落ちにくい場合は、油(サラダ油・オリーブオイル)でこすった後に洗うと、落ちやすくなります。
布製品に付いた場合
布に付いた場合は、スチームアイロンや、アイロンのスチーム機能を使うと、臭いを除去できます。
臭い成分は揮発性です。
そのため、高温のスチームを、臭いのついた部分にあてることで、臭いを飛ばすことが出来ます。
プラスマイナスゼロスタイルスチーマー
スチームアイロンは、カメムシの臭いを取るだけでなく、様々な臭いを除去してくれます。
また、スチームの力で、シワになった洋服をキレイに伸します。
こちらはコンパクトなので、持ち運びも便利です。
家具に付いた場合
家具に付いた場合は、オイルで拭き取とりましょう。
オレンジオイル
天然のオレンジオイルと、ミネラルオイルを配合した、木製専用クリーナー。
木製の家具に、カメムシの臭いが付いた場合、「オレンジオイル」で臭い成分を除去できます。
また、臭いが少し残った場合も、オレンジの香りがカメムシの臭いを中和して、フルーティーな香りに中和されます。
木製家具のメンテナンスとして、人気商品なので、1つ持っておくと便利です。
臭いが一番強い・カメムシ

カメムシは、悪臭を放つ虫ですが、中でも一番臭いが強いのがクサギカメムシです。
クサギカメムシの名前の由来は、「臭木」という植物によく付くことから付けられました。
草木や果樹に付く害虫です。
成虫は、冬越えをするため、温かい所を探し、洗濯物に付いたり、網戸の隙間から、家の中に侵入します。
サイズは、カメムシの中では大きく、1.3〜1.8cmくらいあります。
カメムシの侵入を防ぐ
カメムシは、冬越えをします。
そのため、温かい所を求めて、家の中に侵入してきます。
洗濯物と一緒に入ってきたり、網戸の隙間、エアコンの室外機のホースなど、わずかな隙間から侵入します。
洗濯物を取込む際は、カメムシが付いていないか、二重チェックをして取り込みましょう。
カメムシが好む色は、白などの淡い色ですが、暗い色は温かくなるため、どの色の洗濯物にもとまってい可能性があります。
ミントオイルは効かない
カメムシはハーブの香りや、唐辛子が嫌いです。
庭がある方は、ハーブや、唐辛子を栽培をすることで、カメムシが寄り付かないようになります。
賃貸の方は、ミントオイルをベランダの周辺に、吹きかけると効果があると言われています。
しかし…
カメムシが多い時期には、ミントオイルはあまり効果がありません。
ミントオイルをベランダの壁、地面、窓ガラスにも吹きかけて、洗濯物を干したことがありましたが、その日に、カメムシが付いていました。
セリ科は「×」
カメムシはセリ科の植物が好きです。
パセリ・チャービル・パクチー・フェンネル・コリアンダーなど。
カメムシ対策で、ハーを育てる際は、セリ科でないか、注意して栽培するようにしましょう。
人気ハーブ「詳しくはこちら」
家屋への浸入を防ぐ

カメムシは、寒さをしのぐために、あらゆる隙間から、家の中に侵入してきます。
網戸のわずかな隙間、エアコンのホースからも進入してきます。
天気が良い日は、カメムシが活発に動いています。
先日、一人で自宅にいる時、ふと窓を見ると、カメムシが動いていました。
窓の外かと思い、近づくと、家の中にいました。
その日は、窓を開けていないのに、カメムシは侵入していたのです。
恐らく、エアコンのホースからの侵入です。
こうならないためにも、虫が苦手な方は対策をすることをオススメします。
すき間モヘアシール グレー
ちみつなモヘアが、わずかなすき間にもフィットし、不均等なすき間も、バランスよく塞ぎます。
網戸やレールのあらゆる隙間から、カメムシや、ゴキブリが入ってこないように対策出来ます。
カメムシ駆除
3つの効果!!
- カメムシを駆除
- カメムシの侵入予防
- カメムシのクサイ臭いを、いい香りにチェンジ
カメムシは、網戸の隙間や、エアコンの室外機のホースの隙間などのあらゆる隙間から侵入しようとします。
そこに、スプレーを吹きかけて置くことで、家屋への浸入を防止することが出来ます。
フマキラー 殺虫スプレー冷凍ジェット
このスプレーで、カメムシが嫌な臭いを出す前に、冷凍できます。
殺虫剤成分を使用していないため、吹きかけた後、ベタつくこともありません。
そのため、小さいお子さん、ペットがいるご家庭でも安心して使えます。
危険なカメムシ
カメムシの中には、危険なカメムシも存在します。
サシガメに触れた時に、刺すことがあります。
刺されると、赤くはれ、灼熱感を伴います。
また、サシガメは、病原体を媒介することもあるため、刺されると注意が必要です。
サシガメ![]()
出典 wikipedia
サシガメの特徴
サシガメは、普通のカメムシとは違い、肉食性です。
見た目は、体全体が細長く、頭部は普通のカメムシが、丸いのに対し、サシガメは細長い。
サシガメも、独特の臭いをもっているモノもいます。
カメムシが大量にいた時の対処法
カメムシが洗濯物に付いていたら、「殺虫冷凍ジェット」を使えば、洗濯物を汚すことなく、退治できます。
しかし、カメムシが家や、倉庫などに大量にいた場合は「殺虫冷凍ジェット」では、全てを退治できません。
そんな時におすすめなのが、「カメムシホイホイ」です。
カメムシ対策必需品のカメムシホイホイ。その名器たる所以をぜひ見てほしい。 pic.twitter.com/GW0OeFzj40
? 田中一馬 但馬牛農家の精肉店・田中畜産 (@tanakakazuma) November 24, 2019
カメムシホイホイの作り方

出典 生活救急車
「カメムシホイホイ」は、カメムシの性質を利用した、画期的な道具ですが、「ホイホイ」を持って近づくのが怖いという人もいるのではないでしょうか?
虫嫌いの人におすすめなのが、「マジックハンド」です。
マジックハンドで、ペットボトルを挟み、落ちないように、テープで固定して使うと、カメムシから離れて、「カメムシホイホイ」を使うことが出来ます。
マジックハンド
このマジックハンドは、最大で13p開きます。
大きいサイズのペットボトル(いろはす2L)の幅が9.4pなので、しっかり挟むことが出来ます。
全長:約83p
ハンドルの長さ:約12cm
製品の重量:250g




