テレビのリモコン故障の理由【素人でもできる修理・内部構造】
長年テレビを使っていると、リモコンの調子が悪くなる、というご家庭も多いと思います。
実は、リモコンの故障には原因があります。
多くは、リモコン内部の汚れが原因です。
今回は、リモコン内部の構造と、素人でもできるリモコンの修理方法を、ご紹介したいと思います。
故障の重症度
リモコンの故障の原因は様々です。
- 全く使えない
- 反応の悪いボタン、使えないボタンがある
- 強く押さないと、ボタンが反応しない
もし、全く使えないのであれば、自分で修理するのは不可能なため、メーカーや電機屋の修理に出すか、リモコンを新しく購入するしかありません。
リモコン購入も、お得な情報を後でご紹介するので、ご安心ください。
ボタンの反応が悪かったり、一部のボタンが使えない場合は、自分で簡単に修理できます。
故障の確認
電池の確認
電池が切れそうな時は、押しても反応しないことがあります。
また、全くリモコンが使えない時も、電池切れの可能性もあるので、念のために、電池を交換して、使えるか確認してください。
赤外線の反応
リモコンを操作する際、リモコンの先端から、光が出ています。
この光は、赤外線といい、テレビのスイッチを入れたり、番組を変えたりします。
しかし、リモコンの光(赤外線)は人の目では、見ることが出来ません。
リモコンから光が出ているか確認するには、スマートフォンのカメラ越しで確認する必要があります。
カメラ起動して、スマートフォンの画面を見ます。
リモコンの電源ボタンを押しながら、スマートフォンで光が出ているか確認できます。
明るい所では、確認できない場合があるので、暗い所で確認してください。
リモコンの光が付いていない
リモコンの光が付いている
リモコンから光が出てなければ、故障しています。
この場合は、自分で修理するのは難しいので、修理業者に依頼してください。
リモコンの修理
リモコンは素人でも簡単に、分解することが出来ます。
ただし、説明を見た後、失敗の不安がある方は、自分で分解せず、業者に依頼するようにしてください。
用意する物
- ドライバー
- アルコール
- 歯ブラシ
- 綿棒
- 爪楊枝
- キッチンペーパー
- アルミテープ
一番必要な物は、ドライバーです。
リモコンを開くために、小さめのドライバー(精密機器用)が必要になります。
そして、開く時に、マイナスドライバーがあると、てこの原理で、開けやすくなります。
アルミテープは、反応の悪いボタンがあった場合に、使用します。
ボタン内部がすり減り、反応しにくくなっている時に、補強のような形でボタンの裏に使います。
あとのモノは、掃除するために、必要な道具になるので、絶対必要な物ではありません。
分かりやすい修理動画
修理方法
リモコンの内部構造は、単純です。
カバーのネジを外し、基盤のネジを外すだけで、たくさん分解する必要はありません。
まず、リモコンを開くために、固定されているネジを外します。
こちらのリモコンは、下の方にネジがありましたが、リモコンによっては、電池を入れる所にネジがされている場合があります。
ネジをはずしたら、爪をひっかける部分があります。
そこに、マイナスドライバ―などの工具を入れ、てこの原理で、リモコンを開いていきます。
マイナスドライバーでは、傷が付きやすいため、プラスチック製の硬いモノがあれば、傷を付けずに、作業が出来ます。
このリモコンの場合は、下の2つの穴を使って、開いていきます。(上の写真でご確認ください)
リモコンを開くと、上の写真のようになっています。
左が基盤になっています。
ボタンと基板を外します。
基盤は、2つのネジで固定されているため、上と中央のネジを外します。
さらに、リモコンのケース部分と、ゴムで出来ている、ボタンの部分を外します。
ボタンは、押し出すだけで、簡単に外すことが出来ます。
このリモコンは、下の方のボタンの反応が悪く、強く押さないと反応しませんでした。
下の写真で、ボタンの部分が、油で汚れているのですが、分かりますか?
ボタンの反応が悪い原因は、このべた付きでした。
べた付きが原因で、接触不良を起こしていたのです。
アルコールを綿棒や、キッチンペーパーに浸み込ませ、汚れを拭き取ります。
恐らくこの汚れは、何かをこぼして、リモコン内部に入り込んだのでしょう。
リモコンを開いて、ゴムの表部分には、ビックリするくらいのホコリが付いていましたが、基盤と、ゴムの接触部分には、ホコリはありませんでした。
基盤と、ボタンの接触部分の汚れは、リモコンの下の方の、油のべたつきだけでした。
ゴムの部分は、水洗いすると簡単に汚れを落とすことが出来ますが、水分が残ると故障の原因になるため、しっかり乾かして、取り付けましょう。
洗わない場合は、歯ブラシなどでホコリを取り除きます。
細かい所は、爪楊枝を使うと便利です。
掃除を終えたら、もとの様に組み立てます。
掃除しても反応が悪い場合
掃除しても、反応が悪いボタンがあった場合は、上の動画で、接触の改善方法を紹介しています。
やり方はボタン側(内側)に、アルミテープをボタンの形に添って、張り付けます。
そうすると、基盤と接地しやすくなるため、ボタンの反応が改善します。
修理より買った方が安い?
リモコンの修理に出すよりも、買った方が安い場合もあります。
録画は使わず、テレビしか見ないという方は、インターネット販売で、リモコンが1,000円程度で購入できます。
テレビを録画する方は、1,500円〜3,000円程度で購入できます。
東芝(TOSHIBA) レグザ 専用 テレビリモコン
東芝以外にも、メーカーの代用リモコンが、インターネットで販売されています。
修理が難しかったり、リモコンの汚れがひどいようなら、新しいリモコンを購入した方がいいかもしれません。