会話が途切れない・聞く力【相槌の種類・上手に使う方法】
相手と話をしていて、「うんうん」などの相槌(あいづち)を入れると、話が盛り上がったり、人間関係が良好になります。
しかし、いつも同じ相槌だと、話の盛り上がりに欠けてきます。
そこで今回は、どんな相槌があるのか・どんな相槌を打つと、話が盛り上がるのかをご紹介していきます。
相槌「さしすせそ」
- さ … さすが
- し … 実力だね・知らなかった
- す … すごい
- せ … 絶対だね・センスいい
- そ … そうなんだ・そうだね・それで
これらの言葉は、心理学でも実証された言葉になります。
「友だち・家族・先輩・職場の上司・仕事の取引相手」様々な場面で、言葉の語尾を言い換えて、使うと円滑にコミュニケーションをとれるようになります。
「さすが」なら、「さすがだね・さすがですね」などです。
「さすが」は職場の上司・取引相手使うのには、向かない言葉です、先輩や仲の良い人、親しい間柄になってから使うといいでしょう。
もう一つの相槌「さしすせそ」
- さ … 最高
- し … 渋いね
- す … すごい
- せ … せちがらい
- そ … そっち?
上の言葉は、テレビでお笑い芸人のカズレーザーさんが言っていた言葉になります。
「最高ですね・すごいですね」は、相手をほめたり、持ち上げたりする言葉なので、この言葉を言うことで、相手の気分をよくします。
「渋いですね・せちがらいですね」は、あまり使わない言葉だからこそ、相手の心に響く言葉だと思います。
「そっち?」は、会話の中で、自分と考えが違った時や、ツッコミを入入れたい時に使う相槌です。
相槌「あいうえお」
- あ … ありがたい
- い … いえ、いえ
- う … 運が良いね・運が悪かったね
- え … 縁があるね
- お … 恩を感じるよ
相槌を適度に入れることで、相手が心地よくなり、人間関係もスムーズになります。
人の好き嫌い・考えの違いはありますが、相手が幸せになれば、自分にも優しく接してくれます。
5種類の相槌
単純相槌
「うんうん」「へー」「なるほどー」などの、会話の流れを崩さない言葉が「単純相槌」になります。
反復相槌
「今日天気良いね」と言われたら、「天気良いですね」と言うことを「反復相槌」といいます。
また、相手の言葉を繰り返すとこを、オム返しと言って、相手の言葉に共感していることを伝える効果がります。
また、心理学ではミラー効果(ミラーリング効果)と言って、自分と同じ仕草や、表情の相手に好感を抱く効果もあります。
反復相槌は、相手と仲良くなりたい時に使うと、特に効果的です。
要約相槌
相手の話がまとまっていなかった場合に、話の内容を自分の中で整理し「○○ということ?」と、内容を確認する相槌を「要約相槌」といいます。
共感・同調相槌
「表感・同調相槌」とは相手の話や、感情にに合わせて、「なるほどねー」「そうかなんだー」「心配だね」などの相槌を打つことです。
推進相槌
「推進相槌」とは、相手が話をしやすいようにしたり、話したいという気持ちにさせるために使う相槌です。
「それで、それで」「その後どうなったの?」「その話、面白いね」「もっと詳しく教えてよ!」など、話しを聞き出すための言葉を使います。
「推進相槌」を話しの間に入れることで、相手は自分の話に興味を持っていると感じてくれます。
相槌をうまく使う方法
話しが苦手な人は、初めから相槌をうまく使うことはできません。
しかし、意識次第で、上手な相槌が出来るようになります。
相槌を自分の言葉に変える
上で紹介した「さしすせそ」「あいうえお」「5種類の相槌」では事例を紹介しました。
相槌を自然にするには、自分の言葉に直さなければいけません。
友だちには、友だち口調・目上の人には、敬語を使います。
人に合わせて話をしなければ、不自然な相槌になってしまいます。
まずは、「さしすせそ」「あいうえお」を自分の言葉に直します。
次に、「5種類の相槌」も「友だち」「目上の人」に使う言葉を書き出します。
下は、例文です。
自分の言葉に直すコツは、普段使っている言葉や、自分が使いやすい言葉に言い換えましょう。
方言を使う方は、方言も取り入れると、自然になります。
上で紹介した「もう一つの相槌さしすせそ」は、カズレーザーさんが自分の言葉に直した、自分にフィットした、相槌です。
同じように、自分なりの言葉に変換しましょう。
さしすせそ・あいうえお
相手の会話に「さしすせそ」「あいうえお」の相槌を入れてみる。
いきなりは難しいので、「さしすせそ」を意識して、使うようにします。
それでも、難しい場合は、「さ」だけ意識するなど、言葉一つづつ意識して、使うようにします。
出来るようになったら、次の言葉を意識して使いましょう。
「さすせそ」が、出来るようになってきたら、「あいうえお」だけ、相槌を使うようにします。
慣れてきたら、「さしすせそ」「あいうえお」を相手の話に相槌を入れるようにします。
単純相槌・反復相槌
「さしすせそ」「あいうえお」の相槌が出来るようになったら、相槌をほとんどマスターしたようなものです。
今までの相槌を使いながら、「単純相槌・反復相槌」を使ってみましょう。
「うんうん」「なるほどねー」「そうだねー○〇(相手の言葉を繰り返す)だね」などを使いましょう。
要約相槌・共感相槌・推進相槌
要約・共感・推進相槌も一個づつマスターしていきましょう。
要約は相手の話をまとめて「○○ということかな?」
共感は、「そうだねー」「私も楽しい」
推進は、「それでそれで?」「面白いねもっと聞かせてよ」
これらの相槌を意識して使います。
すべての相槌に慣れてきたら、相槌をうまく使えるようになっているはずです。
話が苦手な人・質問責め
話がうまく出来ないと、自分の話に持って行ってしまったたり、質問攻めになりがちです。
自分の話ばかりすると、相手を心地よくすることはできません。
また、質問攻めになると、雰囲気も悪くなり、途中で話しが途切れてしまいます。
悪い例
休みの日は何してるの? → 読書してる
何の本読むの? → 小説かな
小説て何系が好きなの? → 推理小説かな
相槌を入れた会話
休みの日は何してるの? → 読書してる
そうなんだー読書してるんだーどんな本読むの? → 小説かな
小説かーいいねー。どんなの読むの? → 推理小説
まじ?わー楽しそうだね。どれがおすすめか教えてよ。
相槌を上手に使うと、相手も話をしやすくなります。
話し好きの人は、自分から話しをしてくれますが、初対面の場合は中々話をしてくれません。
そんな時に、上手に相槌を入れることで、相手が心を開きやすくなります。
会話が上手になる本
コミュニケーションを円滑にするには、相手の話を聞けることです。
相槌など、実践で使える技術を紹介した、おすすめの本を3冊ご紹介します。
大学教授が教える、人間関係を円滑にする、相槌によるコミュニケーション術を紹介した本になります。
相槌に焦点を絞り、分かりやすく解説されています。
この本を読めば、口下手な人でも、会話に怯えることが無くなります。
具体的にどうすれば、話を聞くことが出来るのか、誰にでも分かるようにかれています。
話を否定せずに聞いてくれる人に対して、悪い感情を抱く人はいません。
この本は、そうゆう大事なことを気付かせてくれる本です。
人としてどうあるべきか、心を大人にしてくれます。
自分自身を理解し、相手を理解することが、他人と信頼関係作りで重要だということが書かれた本です。
作者の事例も踏まえた内容で、分かりやすく解説されています。
実際に使いやすい「聞く」という技術を、要点がまとまっていて分かりやすくなっています。