読みやすい文章の書き方【かんたん文章力アップ・表現力】
文章を書くことが、苦手だという人は多いのではないでしょうか。
会話では簡単に、内容を伝えることが出来ても、文章のみで伝えるのは難しいものです。
会話では、表情やジェスチャーを使うことが出来ます。
しかし、文章では文字だけで伝えなければならないため、書き方によっては、読み手に誤解を招いたり、不快感を与える可能性もあります。
そうならないためにも、文章を書く基本となる部分理解しましょう。
誰に向けて文章を書くのか
誰に向けて、文章を書くのかを考えることが重要です。
例えば、小学生に向けて書く文章であれば、漢字が多いと内容が伝わらない場合があります。
また、大人よりも理解力が弱いため、なるべく簡単な言葉を使う必要があります。
逆に、専門家などに書く文章であれば、簡潔に一文を伝えるために、専門用語を使います。
伝わりにくい文章 1.
ある病院のホームページで、病気について解説をしてありましたが、専門用語ばかり使用してあったため、理解しにくい内容でした。
医療機関が医者や専門家に向けて、病気について解説しているのであれば、専門用語を使っていても問題ありません。
しかし、患者さん向けて、病気の解説をしている場合は、専門用語を使っても、理解することは難しいのです。
例えば、いきなり「クローン病」と言われて、分かる方はどれだけいるでしょう?
この病気を患っている人、患者の家族や友人くらいではないでしょうか?
上の文章を理解できる方は少ないでしょう。
上の文章を理解するためには「クローン病」「ストマ―」という言葉を、読み手が調べなければなりません。
文章が長ければ長いほど、調べるものが多くなり、読み手は理解が出来なくなります。
A1.
クローン病とは、口から肛門までの消化器に異常をきたす病気です。
病状が悪化すると、消化や排せつが困難になるため、人工肛門を取り付ける手術をします。
出典:国立がん研究センター
伝わりにくい文章 2.
ハンドメイド商品の説明ページにて、ピアスの説明をしています。
しかし、花の名前や部材の名前が、専門的で購入者の多くが、理解できる文章ではありませんでした。
通常は、商品の説明には写真があるため、説明が分かりにくかったとしても問題ないように思えますが、サイズや色味など、写真では分かりにくい部分もあります。
より明確に購入者に、商品をイメージしてもらうためには、分かりやすい文章で、説明することが親切でしょう。
A2.
モチーフはすずらんに似た「スノーフレーク」という花で、3連になっています。
飾り部材は3mmで、ガラス製になります。
花の名前に詳しい人は、あまり聞きなれない花の名前でも分かりますが、普通の人は花の種類を多く知りません。
商品の説明文は、誰にでも分かるように書く必要があります。
例えば、購入ターゲットが20代〜30代であれば、その年代のすべての人が、分かる説明を書きましょう。
また、選択肢がいくつかある場合に、「この中から選んでください。」となっていた場合は商品写真に番号を振っておくと、分かりやすいでしょう。
出典:みんなの花図鑑
販売者が「デージーが明るい色で、今からの季節にオススメです。」といった場合は、購入者には伝わりません。
また、ハンドメイドの部材の名前も、ハンドメイドで同じような商品を作っている人には分かっても、普通の人には分かりません。
ハンドメイド作家であっても、羊毛フェルトの部材で使用するものと、ピアスで使用する部材は違います。
商品の説明は購入者の気持ちになって、文章を書く必要があります。
断定と予想
文章を書く時に、根拠や自身がないことは、あいまいな表現になりがちです。
Q3.
明日からの天気は、雨が続くだろう。
※例文のため、実際にある文章を引用したものではありません。
上の例文では、明日から雨が続くと予想していることが分かりますが、下の文では、台風が近づいているという理由により、雨になると断言しています。
A3.
明日からの天気は、南から台風が近づいているため、雨になります。
具体的、客観的に伝える
メールであいまいな誘い
メールやラインで、知人からあいまいな誘いが来る場合があります。
あいまいな表現を使うと相手に迷惑をかけたり、伝わらない場合があります。
相手のことを思うなら、具体的に物事を伝える必要があります。
Q4.
もうすぐ、仕事がひとだんらくするから、近いうちに、お茶でもしようよ。
※例文のため、実際にある文章を引用したものではありません。
上のような文で誘いが来た場合、いつお茶をするのか分かりません。
「もうすぐ」「近いうち」という表現を使っているため、明日や明後日ではないのだろうと予測できますが、1週間後なのか?もっと先なのか?
予定を決めることが困難です。
友人からの誘いであれば、いつ会うのかを聞くことはできますが、先輩や上司からの誘いだった場合、細かい日付を聞きにくいものです。
A4.
仕事がひとだんらくするから、〇日あたりでもお茶でもどうかな?
相手の事を考えるのであれば、明確に質問をしてあげると、伝わりやすいでしょう。
報告をする場合は、明確な数字を使う
会議などで上司に、現状報告をする場合、あいまいな表現を使うと、伝えたいことが全く伝わりません。
Q5.
今期は、前年の同じ時期よりも売り上げが落ちています。
※例文のため、実際にある文章を引用したものではありません。
人に、物事を伝えるときは、なるべく相手に分かりやすいように、明確な表現をする必要があります。
社内会議などは、数字を使って伝えることで、皆が報告内容を理解しやすくなります。
A5.
今期は、売上が前年対比10%減で、○百万の落ち込み、実績は〇千万でした。
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第1章 「伝える力」を培う
第2章 相手を惹きつける
第3章 円滑にコミュニケーションする
第4章 ビジネス文書を書く
第5章 文章力をアップさせる
第6章 わかりやすく伝える
第7章 この言葉・表現は使わない
第8章 上質のインプットをする
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