採血時の痛みを減らす【患者が気を付ける点・血管を出す方法】
採血の時や、点滴の針を刺される時、なるべく痛みが少ない方が良いですよね。
看護婦さんによって、あまり痛みを感じなかったり、逆に、痛みを強く感じることもありますね。
今回は、採血や点滴の際に、痛みを軽減できるためのポイントをご紹介します。
血管が出にくい人の対策
採血される人の対策
手や体が冷えた状態や、脱水状態では、血管が細くなります。
血管を出やすくするためには、特に、腕や手を温めたり、水分補給をしっかりしておきましょう。
爪はしっかり切っておきましょう。
採血の時に、手をグーにしますが、爪が伸びていると、しっかりと、こぶしを握り締めることが出来ません。
特に、小指や、薬指の爪は、短めがいいでしょう。
体の中心が温かいと、中心温度を下げるために、皮ふ近くに血液が運ばれます。
手先は、体が寒い時に比べて、熱い時は血流が100倍ほど、多くなると言われています。
そのため、腕や手を温めるだけでなく、体の中心部を温かくすることも大切です。
看護婦さんの対策
- 手首から、ヒジの方に向けて、前腕をマッサージする。
- 人差し指と、中指で血管を、数回軽く叩く。
- 40℃程度に温めた濡れタオルなどで、温める。
- 採血で強く腕を締め過ぎると、動脈まで、締めて血流が悪くなり、静脈がさらに見えずらくなります。
血管を出やすくするトレーニング
血管がどうしても出にくいという人がいます。
脂肪が多いと、血管が出にくといわれますが、痩せた人でも血管が出にくい人はいます。
血管が出にくいことで悩んでいる人でも、トレーニング次第で、血管を出やすくすることが出来ます。
筋肉が付くと、血管が出やすくなりますが、体全体を鍛えるのは大変です。
腕を鍛えるだけで、血管が出やすくなるので、出にくい方は、実践してみてください。
こぶしを握り締め、手首を内側に力を入れて曲げます。
これを両腕を行うことで、腕全体、特にヒジ周辺〜手首にかけて鍛えることが出来ます。
採血前にするグーパーはダメ!
グーパーはダメ
採血の時に、血管を出すために、手をグーパーは、やってはいけない行為です。
私は、血管が出にくいため、採血前にグーパーを毎回していました。
すると、採血の結果で、カリウムが高いと、言われるようになったのです。
血中のカリウム値が高いと、高カリウム血症といって、心臓が急に停止するリスクがあるのです。
採血の結果で、カリウム値が高いことで、カリムをを排出する薬を、毎日飲むようになりました。
しかし、私は血中カリウムが、高いわけではありませんでした。
カリウムが高い原因を作ったのは、採血の時のグーパーです。
採血の時、血管が出にくかったため、よく看護婦さんから「グーパーしてもらってもいいですか?」と言われていました。
こうすると、血管が出やすくなることを知った私は、採血前には毎回、グーパーを何度もするようになりました。
その結果、血中カリウムが高いと言われ、カリウムを排出する薬を、飲むようになったのです。
必要のない薬を私は、数カ月飲み続けました。
そのせいで、血中のカリウムは減少し、体のミネラルバランスが崩れてしまうのです。
体のミネラルバランスは、とても大切です。
ミネラルバランスが崩れることで、様々な病気を引き起こす原因になります。
このことが原因か分かりませんが、私はカリウムを排出する薬をのんで、数カ月後に大病にかかりました。
原因は違うところにあるかもしれませんが、必要のない薬を飲むことで、体のバランスが崩れたことは間違いありません。
お医者さんや、看護婦さんでも、グーパーが原因で、血中カリウムが上がることを知らない人もいます。
採血前に、グーパーをしないでください。
長く強く、腕の圧迫
グーパーだけでなく、血管を出すために、腕を縛る行為も、注意が必要です。
採血時に、看護婦さんが、ゴムで腕を縛り、血管を出やすくしますが、長時間、強く腕を圧迫するのもいけません。
圧迫により、細胞内から血液中に、カリウム流出し、血中カリウムが上昇します。
針を刺す所を指定しない
血管が出やすい、出にくいなどは、人によって違います。
私の場合は、若い時から、血管が出にくいため、何度か、手の甲で採血されたことがありました。
そのため、血管が出ていない時は「手の甲でもいいですよ」と言っています。
「〜でもいいですよ」くらいなら、問題ないのですが、「ここの血管がいいです。」などはいけません。
看護婦さんにも、得意不得意の血管があるのです。
血管があまり出ていない人は、手の甲で採血されることもよくあります。
私の場合も、何度か手の甲で、採血されたことがあったため、やりやすいのかと思っていました。
しかし、手の甲は神経や筋・血管に骨が密集しているので、苦手な看護婦さんもいます。
針先で、神経を傷つけたら、しびれが出てしまいます。
通常は、腕の内側で、採血されることが多く、この場所は、筋肉や脂肪がたくさんあります。
そのため、採血が下手な看護婦さんでも、いったん針を刺して血管を探すために、皮膚の中をグリグリすることが出来るのです。
採血の注意点
こぶしのゆるめ方
採血の時に、こぶしを握りますが、針を刺し血が容器に流れ出したら、看護婦さんが「手をゆるめていいですよ」と言います。
この時、急に手を開くと、血管から、針がずれることがあるため、ゆっくり手をゆるめましょう。
針がずれた場合、内出血をし、後で痛みが生じます。
採血時にしびれ
通常の採血では、ヒジの内側で行うことが多くあります。
しかし、ヒジの静脈の下には、神経があります。
まれに、採血の針が神経に触ってしまい、痛みやしびれが出ることがあります。
いつもと違う痛みや、しびれを感じた場合は、すぐに伝えましょう。
採血後の正しい止血
採血が終わると、血を止めるために、針を刺していた部分を抑えます。
通常は5分くらいの圧迫で止血されます。(血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合は、10分以上かかる場合があります。)
採血がうまく出来ていても、止血がしっかりできていないと、後で痛みが生じます。
肌表面から、血が出ていないと思っても、安心できません。
肌の中で、血管から血が漏れていた場合は、内出血と同じで、出血部分が青くなり、触れると痛みます。
また、止血の際は、予防接種のように、針を刺したところを、揉んではいけません。
揉むことで、血管から血が漏れ出し、後で痛みの原因になります。
採血で貧血になる?
採血で2本や3本分の血を、抜かれることがあります。
こんなに抜かれたら、貧血気味の人は心配ですよね?
しかし、私たちの体には、約5Lの血液が流れています。
通常の採血の容器は、1本2mlなので、3本ほど血をとっても、大さじスプーン1杯程度なのです。
そのため、貧血が悪化する心配は、ほとんどありません。
点滴の注意点
点滴の注意点
点滴をつなぐ際、針を刺す時や、点滴中、その後に痛みがある場合は、我慢せずに、看護師に伝えましょう。
点滴の液漏れの場合は、薬によっては、周囲の細胞に悪影響を及ぼすことがあります。
点滴中に、痛みや腫れが出たら、早めに看護師に伝え、処置してもらいましょう。
点滴の失敗
点滴の針を入れる際に、失敗された場合、もう一度針を刺されると思うと、苦痛を感じます。
2回連続で失敗された場合、3回目は他の看護師が担当することが多いようです。
患者の精神的な負担を軽減しするため、そのような病院が多くあります。
点滴の針の角度変更
数日点滴をつなぎっぱなしだと、点滴が落ちるスピードが遅くなることがあります。
点滴のスピードは、体制を変えても、変わります。
私の患者としての経験上、点滴が落ちなくなり、改善のために、針を動かすと、一時的には改善しても、後で液漏れを起こしやすくなります。
点滴の液漏れ
液漏れしたら、ジワジワと、患部が痛くなるため、すぐには気づきにくいのが特徴です。
長く放置すると、液が皮膚の下の広がり、痛み続く期間が延びます。
私の場合は、痛いと思って、しばらく我慢して、看護婦さんに伝えたところ、1週間以上痛みが続きました。
早めに気づけば、液漏れが少ないため、痛は少なくできます。
血管を出やすくするグッズ
採血の時には、腕や体全体を温めることで、血管が出やすくなります。
手軽に、体を温めることが出来る商品をご紹介します。
採血の時だけでなく、冬場にも役立ちます。
電気で温かくなる、電気ブランケットです。
熱源は取り外し可能なため、洗濯もできます。
また、通常のブランケットとして使用することもできます。
モバイルバッテリーがあれば、外でも使用可能!