インターネットが繋がりにくい原因と対策【電波と天気の関係】
雨の日や台風が来たときに、インターネットの速度が遅いと感じたことはありませんか?
Google・Yahoo!で検索をしても、全然ページが開かないと、イライラしてしまいますね。
YouTubeを見ていても動画がサクサク見ることが出来なかったり、なぜ天気が悪いとそのようなことが起こるのでしょうか?
今回は天気と電波の関係を解説していきます。
Google スピードテスト
まずはGoogleの機能で、インターネットの通信速度を調べるとこが出来きるので、速度を調べてみましょう。(インターネットの速度テストは、現在のダウンロードの速度や、アップロードの速度の待ち時間を計測しています。)
Googleの検索画面で「スピードテスト」と入力します。
「速度テストを実行」を押すと現在の速度が分かります。
上の結果のように速度が低速であれば、動画の再生や画像の検索には特に時間がかかってしまう可能性があります。
スピードテストをした場合は、すぐに再テストしても計測内容は以下のような理由で変わることがあります。
- ネットワークの状況の変化
- サーバーがある場所の違い
- テスト方法の違い
雨の日はネット利用者が多い??
雨の日や天気の悪い日は、行事や予定がキャンセルになり、自宅で過ごす人も増えてきます。
また、普段は、歩きや自転車で移動していた人でも、雨の日は公共の交通機関を使います。
室内にいる時や公共の交通機関を使う場合は、暇になるため、SNSや動画を見たり、ネットゲームをする人も増えてきます。
そうして、インターネットに接続する人が増えることで、インターネットの通信速度が遅くなることがあります。
インターネットは天気だけではなく、時間帯によっても利用者の数が違います。
下は、平日と休日のテレビ・インターネットの利用率の比較になります。
テレビの視聴率とインターネットの利用率では、大きな違いがあります。
テレビは自宅にいなければ見ることが難しいため、朝起きて出かけるまでや、帰宅してテレビを見る人が多いようです。
インターネットの利用率はテレビよりも変化が少ないのは、手軽にどこでも利用することが出来るからでしょう。
下は、平日と、休日のインターネットの使用率の違いになります。
平日のインターネットの利用時間は、お勤めの方も多いため、お昼休みの時間帯や寝る前の時間が使用者が多いようです。
休日の場合のインターネット利用が多い時間は、朝起きてから、寝るまで利用している人が、かなり多いようです。
通信会社の設備の不具合
激しい雨風で回線の中継の基地局が漏電したり、雷雲からのノイズで悪影響がでることもあります。
また、移動通信の基地局は周辺地形地物より、高いところに位置することが多く、そのため基地局に落雷することも多く、装置故障・通信線故障を誘発させることもしばしば起こっています。
これら雷による故障を低減させるため、通信会社は、各種の雷サージ対策を講じています。
NTTドコモの対策は「こちら」
災害時の通信障害
台風や地震などの震災による影響で、停電や伝送路の支障が起き、通信障害が起こる場合があります。
通信障害が起きている場合どうやって調べるのかは、各携帯会社のホームページに障害がある場合は情報を掲載してありますので、そちらでご確認ください。
主要携帯電話会社
下のように、通信障害情報が記載されていますので、インターネットがつながりにくい場合は、確かめてみてください。
【 移動基地局のイメージ 】
移動基地局とは、人が集まるような、祭りなどで人が多く集まる場合にも出動します。人が多いとネットワークが混雑してつながりにくくなります。
そのため、移動基地局でエリアを分散することで、インターネットがつながりやすくなります。
災害で基地局や送電線が破損した場合にも、活用が期待されています。
宇宙天気の悪化!
「宇宙天気」の事を初めて聞く方も多いかもしれません。
宇宙天気の悪化により、雨や雪が降るなんてことはありませんが、それに似たような現象により、私たちの生活に大きな影響を与えています。
大きな太陽フレアが起こるとデリンジャー現象(通信障害)が発生しします。
それにより、 短波通信(一部の国内通信、アマチュア無線など)ができなくなったり、ラジオ放送が聞こえなくなることがあります。
地磁気嵐やオーロラ嵐による地磁気変動は、電力網に影響を及ぼすことがあります。
地磁気が大きく変化すると、地磁気誘導電流により、発電所の変圧器の過熱や、保護リレーの誤動作などが発生することが知られています。
オーロラは磁気が乱れているときに発生
参考資料「国立研究開発法人 情報通信研究機構ー宇宙天気予報センター『宇宙天気とは』」
参考資料「国立研究開発法人 情報通信研究機構ー宇宙天気予報センター『短波通信の障害』」
本日の宇宙天気予報
デリンジャー現象は太陽が活発になることで起こる通信障害です。
宇宙天気予報で、デリンジャー現象のレベルが高くなると、通信障害が起きやすくなっています。
上の図の、白枠で囲んだところに、簡単な予報の説明などが書いてあります。
電波の種類と性質
超長波は、非常に長い波長を持ち、地表面に沿って伝わり低い山をも越えることができます。
また、水中でも伝わるため、海底探査にも応用できます。
中波の波長は、電波の伝わり方が安定していて遠距離まで届くことから、主にAMラジオ放送用として利用されています。
短波の波長は、地表との反射を繰り返しながら地球の裏側まで伝わっていくことができます。
極超短波の波長は、多少の山や建物の陰には回り込んで伝わることもできます。
伝送できる情報量が大きく、小型のアンテナと送受信設備で通信できることから、多種多様な移動通信システムを中心に、地上デジタルTV、空港監視レーダーや電子レンジ等に幅広く利用されています。
マイクロ波の波長は、特定の方向に向けて発射するのに適しています。
伝送できる情報量が非常に大きいことから、主に放送の送信所間を結ぶ固定の中継回線、衛星通信、衛星放送や無線LANに利用されています。
参考資料「総務省―電波利用『周波数帯ごとの主な用途と電波の特徴』」
電波は水に弱い?
電波は、水に吸収される性質そのため、通信会社の基地局から電波を飛ばす。携帯電話やモバイルルーターは、特に雨の影響を受け、不安定になりやすいのです。
電波は音のように媒体がなくても伝わります。自由空間での速度は、1秒間に約30万kmで光と同じです。
通り道に物質がある場合は、通り抜ける際に反射したり、障害物を回り込んで伝わります。
電波は波長が短くなるほど光の性質に近づき直線性を増します。
周波数の低い電波の方が回折性(障害物を回り込むこと)が高く、障害物が多い環境では届きやすい性質をもっています。
電波の通りにくい代表的なモノ
- 金属
- コンクリート(反射)
- 水(散乱、吸収)
参考資料「IoT技術情報サイト『無線通信の基礎』」
無線LANの親機の設置場所
自宅で、インターネットをする場合に、速度が遅かったり、つながりにくいなどがある場合は、無線LAN(Wi-Fi ルーター)の設置場所に問題があるのかもしれません。
無線LAN(Wi-Fiルーター)は下記に記載した場所への設置を避けた方がよいでしょう。
- 水回り
- 土壁
- 電子レンジ
- 金属の棚の中
- 床・部屋の隅
無線LANの設置に適した場所は…
なるべく家の中心に!・床から1〜2mに設置するようにしましょう。
無線LAN(Wi-Fiルーター)を電子レンジや電波を発するモノのからは離れた場所に置くようにしましょう。
(電波干渉が起きるためです。電波干渉とは、近い場所に2つの通信機器があることで、通信速度が低下すること)
電波は障害物があると届きにくくなります。
また、電波は無線LAN(Wi-Fiルーター)を中心に全方向に飛びます。
Wi-Fiの電波をより遠くまで届かせるためには、電波の特性を考慮した場所に無線LAN(Wi-Fiルーター)を設置することが大切です。
詳しくは「BUFFALOーホントはもっとつながるWi-Fi」
小学生〜高校生の子供さんをお持ちの方へ
現在、インターネットでのトラブルは大人だけではありません。知識の少ない子どもさんがインターネットを使うことは危険が沢山あります。
「インターネットトラブル事例集」では、総務省が作成した、事例集になります。トラブル防止のために参考にしてみてください。
インターネットをサクサク使う便利アイテム
自宅でインターネットが繋がりにくい時、中継器を付けることで改善する場合があります。
家の中が広かったり、電波を遮断するものがあったら、中継器で改善するかも
コンセントと同じくらいの大きさでコンパクトな商品です。
月額 3,800円〜でインターネットが使い放題(12か月以降4,880円)
工事不要なので、取り付け簡単
スマホのギガが、すぐ足りなくなる人におすすめ
一人暮らしでも、家族みんなで使用するにも使い勝手抜群。