歯がザラザラする【歯が溶けるお菓子・歯垢の原因の食べ物】
歯がザラザラする原因
ザラザラする原因
- 歯垢(しこう・別名プラーク)・歯石(しせき)がついている。
- 歯の表面に傷がある。
- 歯が欠けている。
- 乳歯(にゅうし)は、永久歯(えいきゅうし)に比べると表面がザラザラしている。
歯の表面がザラザラする理由は、いくつかありますが、中でも、歯に大きくダメージを与えてしまうのは、歯垢や歯石が付着していることです。
歯の表面が汚れていると、虫歯や知覚過敏、歯周病の原因につながります。
虫歯になりやすい食べ物
虫歯になりやすい食べ物は、歯の表面をザラザラにします。
間食が多いと、虫歯や知覚過敏、歯周病になりやすいため、歯のためにはなるべく、減らした方がいいでしょう。
また、虫歯の危険度が高い食べ物は、歯垢が溜まりやすく、歯の表面をザラザラにし、最終的に歯石を作ります。
どうしても、間食したい時は、虫歯になりにくいお菓子を選ぶようにしましょう。
虫歯の危険度(おやつ)
特に高い
あめ・ガム・キャラメル・大学芋など
大量に砂糖が使われているため、歯を溶かし、虫歯を作ります。
その中でも、あめは、口の中に長く残っているため、危険度が高い食べ物です。
また、キャラメルも、歯にくっつきやすいので、注意が必要です。
高い
チョコレート・こんぺいとう・まんじゅう・ビスケット・クッキーなど
砂糖が多いため、歯を溶かし、虫歯を作ります。
食べた後も歯にくっつきやすいく、食べかすが、歯の隙間に残りやすいので、注意が必要です。
また、食べかすに、粘りがあるため、口をゆすぐだけでは、歯の表面や隙間に残ってしまいます。
やや高い
マドレーヌ・ケーキ・かりんとう・ウエハースなど
糖分は多く含まれていますが、食感がサクサクしているため、歯に付きにくいお菓子です。
低い
バニラアイス・甘栗・焼き芋・果物など
特に低い
せんべい・クラッカー・スナック菓子・ナッツなど
砂糖が入っていないお菓子です。
また、食感がサクサク、カリカリしているため、歯にくっつく心配がありません。
歯垢・歯石ができる時間
食事が終わってすぐに、歯を磨かなかったり、お菓子をちょこちょこ食べていると、歯に歯垢が溜まりやすくなります。
歯垢は、歯に付着した細菌のかたまりで、1mgの中には、およそ300種類、1億個の細菌が存在しています。
また、歯垢は食べ物の残りカスが、歯の表面に付着し、細菌が繁殖したもので、白くネバネバしています。
食後6時間〜8時間ほどで、歯垢はできると言われていて、時間がたつと、歯の表面がザラザラしてきます。
そして、歯垢が唾液中のリンやカルシウムと結合して、石灰化すると硬くなり、歯石となるのです。
さらに、歯垢は歯に付着し、約2日間で石灰化が始まり、約2週間で石灰化が完了し歯石となります。
石のように硬いため、歯磨きで取ることはできません。
そのため、歯を磨いた後でも、ザラザラ感がある場合は、歯石が原因となります。
歯が溶ける
食事をとるたびに、口の中が酸性になり、pH値(水素イオン指数)は低くなります。
そして、歯の表面の成分(カルシウム・リン)が溶かされ始めます。
これを脱灰(だっかい)といいます。
口の中のpHが低下すると、約30分間エナメル質は脱灰され続けます。
約40分ぐらい時間がたつと、pHは高くなり、溶かされた歯の成分は元に戻されます。
これを歯の再石灰化(さいせっかいか)と言います。
歯の破壊と再生
朝食、昼食、タ食を一定の間隔をあけて取っていると、食事中は酸性になりますが、唾液の力でしばらくすると、酸は中和され、歯の表面は再石灰化されます。
食事の間に、おやつや、夜食などを頻繁に飲食すると、口の中の酸性状態が非常に長くなるため、脱灰が連続することになります。
そのため、虫歯のリスクが高まります。
出典 日吉歯科診療所
食品のpH値(酸性食品)
pH値が低い食品は、酸性で歯が溶けやすいため、長時間口にしない方がいいでしょう。
虫歯菌(ミュータンス菌)は、食品の特に糖質から乳酸などの酸を作り出します。
歯垢の中に酸が大量に作られると、口の中のpHが酸性に傾き、歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。
糖質には砂糖やデンプンなど、様々な種類があり、酸の生産は、糖質の種類によって異なってきます。
砂糖の主成分であるスクロースが最も高く、キシリトールは低い数値です。
※リスクを高めることが判明している糖類とは、米などに含まれるデンプンではなく、砂糖など単糖類・二糖類です。
歯の脱灰のが進むのは、「量」でなく「頻度」で、一度に大量に摂取することによる脱灰よりも、ひんぱんに脱灰され続けた方が、虫歯が進むとされています。
歯のザラザラを防ぐには
歯のザラザラを防ぐには、長時間食べ物を口に含まないようにすることと、ちょこちょこ食べ物を食べないようにすることです。
そして、歯のザラザラの原因となる、歯垢をなるべく残さないためには、毎日の歯磨きが重要です。
歯垢は粘着力があり、水に溶けないため、うがいでは取ることが出来ません。
そのため、歯ブラシでブラッシングすることが重要となります。
ザラザラ防止・口腔ケア
すみずみまで磨き上げる、やわらか極細毛と、丸型回転で、歯と歯ぐきにやさしい設計です。
磨き残しを最小限に無くすため、歯をツルツルに仕上げます。
また、歯茎にやさしく、ブラシの圧が強いと、センサーでお知らせし、自動的に上下運動を止めます。
歯にやさしく、歯垢を取り除くことが出来る歯ブラシです。