【梅雨・夏のジメジメを減らす方法】湿気が溜まりやすい場所
梅雨・夏の時期は、1日中ジメジメすることがあります。
エアコンを入れもなかなかカラっとしませんね。
さらに、湿度が上がると、不快なだけでなく、カビやダニが発生・増加しやすくなります。
今回は、梅雨や夏に快適に過ごす方法と、カビ・ダニの増加を防ぐ方法をご紹介します。
湿度とは?
空気中には水分が含まれていますが、温度によって空気に含むことが出来る、水分量は違います。
温度が高くなると、空気は多くの水分を含むことが出来ます。
出典 りかちゃんのサブノート
気温が30℃なら、30.4g/m3の飽和水蒸気(簡単に言うと水分)を含むことが出来ます。
気温30℃で、15g/m3の飽和水蒸気があるなら、湿度は50%です。
気温25℃で、15g/m3の飽和水蒸気があるなら、湿度は65%です。
15÷23.1×100=64.93…
出典 りかちゃんのサブノート
エアコンを入れてもジメジメ?
エアコンの除湿機能を使っても、なかなか部屋の中がカラっとしない時があります。
その理由は、部屋の温度が関係しています。
エアコンの除湿機能を使うと、部屋の中が冷えて、空気に取り込める、水分の量が減るため、ジメジメが無くならないのです。
空気中に含まれる水分量が変わらない場合、温度が高い方が、ジメジメしにくくなります。
快適に過ごすには、部屋を冷やし過ぎないことも大切です。
エアコンの除湿の仕組み
エアコンの除湿の仕組みは、簡単にいうと、コップに入った冷たい水の原理を利用しています。
コップに冷たい水が入っていると、コップの周りに、たくさんの水滴が付きます。
この水滴を集めて、外に捨てているのが、エアコンの除湿機能です。
出典 ダイキン「冷房と除湿」
除湿方法は、エアコンが湿った空気を吸い込みます。
冷えた熱交換器に、水分が吸着
水分は、外のホースで出す
湿度が減った空気を、室内に戻す、という仕組みです。
冷房を使った時、車も同じですが、水が排出されているのは、熱交換器に水分が付着するため、外に水が流れているのです。
冷房も、除湿も熱交換器は冷たい状態なので、除湿しているのに、部屋が冷えるのはこのためです。
熱交換器は、フィルターの下にあります。左はフィルター 右はフィルターを取り外し、熱交換器が見えています。
再熱除湿
最近のエアコンには再熱(さいねつ)除湿機能が付いているタイプがあります。
普通の除湿は、部屋の中が少しづつ冷たくなってしまいますが、「再熱除湿」なら、冷えた空気をもう一度温めるため、部屋が冷えることがありません。
また、部屋が冷えたままだと、除湿しても、ジメジメがなかなか減りませんが、「再熱除湿」で部屋が温かいことで、湿度が減りやすくなります。
豆知識
冬にエアコン(暖房)を入れて、乾燥するのは「飽和水蒸気量」が関係しています。
エアコンを入れても、部屋の中の水分量は変わりません。
しかし、部屋が温まると、飽和水蒸気量が増えるため、湿度(相対湿度)が下がります。
さらに、冷たい窓に水滴が付くことで、部屋の中の水分を窓が奪ってしまい、乾燥が進行するのです。
湿気が溜まりやすい場所
湿気が溜まりやすい場所は、環境により変化します。
一般的には、押し入れ(クローゼット)・家具の隙間・靴箱・冬の窓ガラスなどは、部屋の中心より冷えやすいため、結露しやすく、湿気が溜まりやすくなります。
また、布団を床に敷いたままにしていると、床との接触部分が空気と触れないため、冷えて湿気が溜まり、カビの発生につながります。
洗濯物を早く乾かすには
梅雨の時期には、洗濯物が乾きにくいですよね。
洗濯物を部屋干している時に、エアコンの除湿機能を使っても、洗濯物は、なかなか乾きません。
部屋が冷えることで、洗濯物が乾きにくくなり、洗濯物の水分で、湿度も下がりません。
洗濯物は温かい空気の方が、早く乾きます。
髪の毛をドライヤーで乾かす時も、送風よりも、温かい風の方が乾きますよね。
それと同じです。
洗濯物が長時間乾かないと、雑菌が繁殖します。
梅雨の間は、1日たっても乾いていないことがありますが、洗濯物は5時間以内に乾かさないと、雑菌が増殖します。
5時間以上たつと、モラクセラ菌が急激に増殖するとの報告があります。
洗濯物は暖房で乾かす
洗濯物を早く乾かすなら、エアコンの暖房機能で、一気に乾かした方が、雑菌の増殖を抑えられます。
乾かす際に、湿度が上がるため、換気扇を使って、湿った空気を取り除きましょう。
一緒に、扇風機やサーキュレーターを使用することで、洗濯物の乾くスピードが上がります。
扇風機 ・サーキュレーター
夏場は、エアコンの温度を上げて、扇風機と併用で使うことで、電気代を節約できます。
上で紹介した「扇風機とサーキュレーター」の機能を兼ね備えた商品なら、暑さ対策だけでなく、洗濯物を乾かすこともできます。
タイマーがあるので、外出しても安心です。
カビが発生しやすい条件
カビは発生する温度は5℃〜40℃(20℃を超すとさらに増えやすくなります。)
※ 食中毒菌は35℃くらいが最も増えやすい
湿度は80%が、最もカビが増えやすい条件になります。
部屋の湿度が80%じゃなくても、カビは発生します。
その理由は、カビが使うのは空気中の水蒸気ではなく、カビ付近の水分を使って増えるからです。
そのため、湿度が増えやすい、梅雨の時期や夏は注意が必要です。
また、部屋全体の湿度が高くなくても、部屋の隅や、クローゼット、家具の後ろなど、空気の通りが悪く冷える所は、湿度が溜まりやすくなるため、カビが発生しやすくなります。
ダニが発生する条件
梅雨の時期や夏の問題は、カビだけではありません。
ダニも増加する時期になります。
ダニが増える季節は、6月〜9月の、高温多湿の記事です。
温度が20℃〜30℃、湿度60%以上で発生しやすく、室内の温度や、湿度によっては、冬場にもダニは増加します。
出典 日革研究所
快適な湿度と温度
梅雨の時期は、冷房・除湿どちがらを使うべきか?
部屋の温度が暑いと感じる時は、冷房を使用し・温度は高くなく、湿度が高い場合は、除湿を使用したほうが、快適に過ごすことが出来ます。
出典 ダイキン
快適な温湿度の基準
快適な温度と湿度の基準は、下の表を参考にしてください。
温度が高くても、湿度が低ければ、快適に過ごせます。
参考 keisan
カビ・ダニを発生させないために
梅雨や夏は、湿度と温度が高いので、カビ・ダニを増加させない対策が必要です。
湿気が溜まりやすい所には、扇風機・サーキュレーターを使用し、空気を循環させます。
さらに、除菌水を使ってカビ・ダニの増殖を防ぎましょう。
除菌水の作り方
除菌水(次亜塩素酸ナトリウム水)作りには、塩素系漂白剤(キッチンハイター、キッチンブリーチ)を使います。
希釈液約0.02パーセント濃度
- 500mlのペットボトルに水をいれる
- ペットボトルキャップの半分の、キッチンハイターを混ぜる
※市販されている、キッチンハイターの塩素濃度は約5%です。
次亜塩素酸ナトリウム液は、使い方を間違えると、効果がなくなるだけでなく、思わぬ事故につながります。
量を間違えると危険です。
保管はできません。
長期保管や、別の容器に移し替えることは、消毒効果が薄まり、家族が知らずに使用すると危険です。
除菌水の使用方法
ぞうきんや、キッチンペーパーに、除菌水を浸み込ませて、押し入れ・靴箱など、湿気が溜まるところを重点的に拭きます。
金属部分を拭く時は、変色の恐れがあるため、30分後に、水拭きしましょう。
除菌水は、目や口に入ることを防ぐため、霧吹に入れて使用してはいけません。
おすすめの除菌スプレー
エフィル スプレータイプ 300ml
銀イオン・亜鉛イオン・エタノールを同時に配合しているため、菌やウイルスに即効性があり、持続力もあります。
塩素成分は、入っていないため、ペットや小さなお子さんがいても安心して使用することが出来ます。
使用する際は換気をして、使用してください。