正しい洗濯方法―汚れ・臭い防止【入れ過ぎはダメ!衣類の量】
毎日の洗濯でこんな悩みはありませんか?
■ タオルが臭う
■ 白いシャツや下着が、黄ばむ
■ 洗濯すると、ヌメとしたゴミが付く
■ 部屋干しすると必ず臭う
■ 衣類に黒の点々(黒カビ)ができる
今回は、様々な洗濯についての悩みを解決したいと思います!
洗濯機に入れる衣類の量
洗濯をするとき、洗濯機にたくさんの衣類を入れていませんか?
入れ過ぎると、汚れが落ちずらくなります。
そして、せっかく洗濯をしたのに「洋服が臭う」なんてことになっては、洗濯の意味がありません。
臭いがひどい場合は、もう一度洗濯をやり直しになります。
しかし、ついこれも!とういう気持ちが働いて、入れ過ぎることはよくあります。
洗う時は洗濯槽に余裕がないと、衣類が思うように洗濯槽の中で動いてくれません。
その結果、汚れを落とすことが出来ず、臭いの原因になったり、白の衣類が黄ばんだり、くすみの原因になってしまいます。
洗濯機に入れる量
洗濯機に入れる洗濯物の量は、どのくらいが適切なのか?
洗濯機にはサイズがあります。
一人暮らしだと、4.5kgサイズの洗濯機を使っていることが多く、大家族になると11kgや12kgサイズのものを使っている場合もあります。
ご家庭によって、洗濯機のサイズが違うため、洗える量が違ってきます。
では、一人暮らし用4.5キロの洗濯機に入る、衣類の量はどれくらいなのでしょうか?
1日1人分の洗濯物の目安
上の図は「Panasonicさんのホームページ」で、1人分/日の洗濯物の目安を、紹介されていたものです。
洗濯機のサイズが4.5kgであれば、上の図「1人分/日」の3日分洗えるということになります。
しかし、実際に上の量の洗濯物を洗うと、臭いが残る場合があります。
※ 汚れの少ない衣類であれば、上の量でも問題ないと思います。
では、どのくらいの量なら、衣類をキレイに洗うことが出来るのでしょうか?
洗えるのは、洗濯槽の7分目まで!
洗濯機に入れる、衣類の量は洗濯槽の7分目〜8分目までにしましょう。
ポイントは、入れ過ぎにならないように、衣類を押してはいけません。
混ぜるように、ふんわりさせた状態で、7分目〜8分目まで入れるようにしましょう。
水を入れると、衣類が水を吸って、もっと洗えそうな気持になりますが、入れ過ぎると、汚れをしっかり除去することが出来きません。
柔軟剤の入れ過ぎ
洗濯の際に柔軟剤を使う、という人は多いのではないでしょうか。
最近では、様々な香りが販売されており、柔軟剤の人気から、その香りの芳香剤まで販売されています。
そのため、香りずけに、柔軟剤を使用している人が多くいます。
柔軟剤の本来の役割は、衣類をコーティングし、摩擦を減らすことで、ふんわりと仕上げたり、シワを軽減させる効果があります。
柔軟剤を入れ過ぎると、タオルが水分を吸収しずらくなったり、衣類の質感が変わってしまいます。
実はそれだけではないのです!
まずは、柔軟剤の役割を詳しく、ご説明します。
柔軟剤の働き
柔軟剤は、界面活性剤を主成分とし、仕上がりをさらに良くしたり、衣類の品質を保つ成分が配合されています。
界面活性剤は、水になじみやすい「親水基」と、油になじみやすい「親油基」の2つの部分を持っています。
すすぎの後の水に柔軟剤を入れると、親水基が繊維の表面に吸着します。
そして、洗たく物が乾燥すると、親油基を外側にして、柔軟剤が繊維の表面にきれいに並んだ状態になります。
そのため、繊維の表面は、油の膜ができた状態になり、摩擦抵抗が減少するのです。
繊維同士のすべりがよくなるため、洗たく物がふんわりと、なめらかな仕上がりになり、静電気の発生も少なくなります。
衣類がくすむ
柔軟剤を入れ過ぎると、衣類の色がくすんだり、汚れが落ちずらくなります。
その理由は、柔軟剤は衣類に、油膜を作るためです。
油膜を作ることで、ふんわりと仕上げ、衣類の品質を保つことが出来るのですが、柔軟剤を多く入れ過ぎると、衣類に油の汚れが付着した状態になります。
その状態の衣類を洗濯することで、いつもより汚れが、たくさん付いた洗濯物を洗うことになるため、汚れが落ちずずらくなります。
対処法
もし、下記のような症状があれば、いつもより、洗う量を減らして洗ってください。
- 衣類がくすんできた
- 柔軟剤の臭いが強い
- タオルが水気を吸収しずらい
柔軟剤を除去するために、洗濯する場合は、柔軟剤を減らすか、使わないようにしてください。
※柔軟剤が多く付着している場合は、柔軟剤をしばらく使用しないでください。
絶対にやってはならないことは、洗剤を多め入れて、柔軟剤を除去しようとすることです。
洗剤は多めに入れても、洗浄効果がアップすることはありません。
逆に、洗剤が残って、衣類や洗濯機を汚したり、肌荒れを起こす原因につながります。
柔軟剤の入れるタイミング
汚れが取れない原因の一つに、柔軟剤の入れるタイミングがあります。
洗濯機に付いた、洗剤・柔軟剤の投入口に入れれば問題ないのですが、投入口が汚れるのが嫌で、そのまま入れる人もいます。
その時、洗剤と柔軟剤を一緒に入れてはいけません。
柔軟剤は、オーバーにいってしまえば、油汚れと同じです。
そのため、一緒に入れると、洗濯物に汚れをプラスしていることになるので、落としたい汚れが落ちなくなります。
入れるタイミングは、最期のすすぎの時です。
汚れが落ちた後に、入れることで、柔軟剤の仕上げ剤としての効果を発揮します。
タオルの臭いを防ぐ
厚めのタオルは、乾きが遅いため、生乾きの臭いが発生しやすくなります。
臭いを防止するためには、濡れたタオルはそのまま洗濯槽に入れずに、洗濯するまで乾かして洗濯するようにしましょう。
毎日洗濯するご家庭も、すぐに洗濯しない場合は、タオルを乾かして、洗濯するようにしましょう。
理由は、洗濯槽に長い間濡れタオルを入れると、雑菌が繁殖する可能性があるためです。
部屋干しする場合
部屋干しする場合は、早めに乾くように、扇風機・エアコン・除湿器などを使うようにしましょう。
水気や湿度が高い状態が長く続くと、雑菌が繁殖します。
雑菌は主に、温度5〜45℃で発生し、特に気温が高くなる夏場は注意が必要です。
さらに、30〜40℃が、最も菌が増えやすい温度です。
雑菌は、衣類に残った微量の汚れをエサにして増殖します。
そのため、早めに洗濯物を乾かす必要があります。
出典 マイナビニュース
上の図は、積水ハウスが「洗濯物の乾き」について実験したものです。
部屋の広さや、洗濯物の量によっても、乾くスピードは変わってきますが、この実験では、自然乾燥は乾くのに24時間かかっています。
除湿し、換気扇を回した場合は、6時間で洗濯物が乾いています。
乾く時間が長くなるほど、雑菌が繁殖しやすくなるため、除湿器(または、エアコンの除湿)や、扇風機を使って、早めに乾かすようにしましょう。
外出する際は、タイマーを使用すると、節電できます。
洗濯機の掃除
洗濯槽には、水垢だけでなく、洗剤や柔軟剤が汚れとなり、こびりついています。
汚れがひどい場合は、黒い、ドロッとしたものが、洗濯物に付着するようになります。
そのため、1か月に1回の洗濯槽のお掃除が必要となります。
洗濯槽クリーナーで掃除をしても、思うように汚れが取れない人に、おすすめの商品をご紹介します。
しゃぼん玉石けんの洗濯槽クリーナーは、通販でもリピーター続出の商品です。
黒カビ、汚れ、ニオイが「ごっそり」取れると話題!
【特長】
●つけおきタイプ。黒カビ、汚れ、ニオイまでごっそり。
●洗濯槽の嫌なニオイもしっかり消臭。
●酸素系なので、発泡パワーで汚れを落とし、塩素系のツーンとした嫌なニオイなし。
●塩素系・合成界面活性剤を未使用。
●ステンレス槽、プラスチック槽のどちらにも使えます。
※ドラム式洗濯機には使えません
洗濯槽の汚れなしの洗濯機
洗濯槽が汚れていると、乾いても生乾きの臭いがしたり、汚れが付着したりします。
そこで、そんな悩みを解決してくれる、洗濯機があるのでご紹介します!
シャープ(超音波ウォッシャー搭載) 洗濯乾燥機 穴なし槽
シャープの洗濯機は穴無し槽だから、常に清潔に洗濯できます。
さらに、穴がないから、節水できて、しっかり汚れを落とすことができます。
超音波ウォッシャー機能で、頑固な汚れも残しません。
無線LAN搭載で、洗濯に関する便利な情報を教えてくれます。
詳しくは → 「シャープホームページ」
外干しおすすめ商品
外干しをすると、太陽の光で洗濯物が除菌されます。
さらに、風があるため、部屋干しよりも、短時間で乾きます。
しかし「ピンチハンガー」を外に置いたままにすると、洗濯ばさみの部分の劣化が激しく、すぐに買い替えしなければなりません。
そんな悩みを解決してくれる「ピッチハンガー」をご紹介します!
洗濯物の注意点・まとめ・
・洗濯槽に入れる衣類の量は7分目まで!
・柔軟剤は、適量以上いれない
・柔軟剤の入れるタイミングは、最期のすすぎの時
・濡れたタオルは、洗濯するまで、乾燥させる
・洗濯物が早めに乾くように、扇風機を使う
・洗濯槽の掃除は月に1回
・外に洗濯物を、干したままにしない(大気中の汚れが付着するため)
以上のことを気を付けることで、洗濯物の臭いや、汚れを防止できるので、ぜひ実践してみてくださいね。