◆急性リンパ性白血病・クローン病◆闘病日記6
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2回目の入院「治療内容」
急性リンパ性白血病の治療を始めて、初めの治療で、1か月ちょっと入院をしました。
白血病の治療は、長期的に入院したまま治療を続けるのではなく、1回の治療(入院)が、約1か月ほどかかり、1週間ほど退院する、ということを繰り返します。
1回目の治療では、頭痛が出たり、だるさが出たりと、大変でした。
しかし、退院する頃は、いつもと変わらないように元気になり、退院中の1週間は、美味しいご飯を食べて、次に入院に備えて、色々な物を買い備えました。
2回目の入院治療
1日目…中心静脈カテーテル挿入
2日目…骨髄検査、脊髄注射、抗がん剤
3日目…歯科受診、抗がん剤
4日目…抗がん剤
5日目…抗がん剤
※ 歯科受診は抗がん剤治療で、免疫が無くなるため、口腔内をキレイにするため、歯石除去などを行いました。
中心静脈カテーテル
中心静脈カテーテルとは
通常の腕の血管から行う点滴ではなく、大きな血管を使うために点滴の管を入れることです。
管を入れる血管は肩や、首に通る大きな血管です。
抗がん剤が、液漏れすると危険なので、大きい血管を使うようになります。
私が入院している病院では、首の血管に点滴を通します。
カテーテルを入れる
点滴の針や、採血は、看護師さんが行いますが、中心静脈カテーテルは、医師が行います。
痛みがともなうため、局部麻酔をして、カテーテルを通します。
まずは、ベットに寝て、心電図のモニターをつなぎながら、処置されます。
首だけ空いた布のようなものを被せられ、麻酔を打たれますが、最初の麻酔が少し痛みを感じます。
麻酔が効くまで、ほんの少しだけ、時間を置きます。
そして、カテーテルを通され、次に、カテーテルがずれないように、皮ふに縫い付けます。
処置は30分〜40分ほどで終わり、30分ほど、ベットで安静にします。
カテーテルの経過
中心静脈カテーテルを首に入れて、当日は痛みがあるため、首を動かすことが出来ません。
私の場合は、1週間ほど痛みがありました。
しかし、他の患者さんと話しをしていたら、1日目は痛いが、その後は痛みが気にならないという人が多いようでした。
首の点滴を入れて、1週間ごとに、「点滴の管を保護するためのテープ」の張替えと、消毒をします。
また、お風呂の際は、その部分に水が入らないように、大きいテープで覆います。
体調がいい時は、テープの張替えは、問題ないのですが、抗がん剤の影響で、血球(血液細胞)が減ると、肌が弱くなり、テープをはがす際、赤くなったりしました。
そして、ひどくなると、水泡もできました。
しかし、血球が増えてくると、皮ふの状態も良くなり、肌荒れした部分も回復してきます。
血球が下がった時の、テープの張替えや、テープを付けた部分は、皮ふが炎症しやすいため、痒みやヒリヒリした感覚が続きました。
脊髄注射(2回目)
2回目の入院で、2回目の脊髄注射をしました。
一度目は、頭痛がひどく、辛い日々が2週間ほど続きました。
しかし、今回は、1回目の脊髄注射をした先生とは違う、先生が処置をしてくれて、処置中の痛みも少なく、頭痛も全くありませんでした。
そして、脊髄注射の時する麻酔の影響で、処置後、ほとんどの人が足がしびれるのですが、なぜかその症状も起きず、2回目の脊髄注射は、とても楽に終わりました。
骨髄検査
脊髄注射をした時、一緒に、骨髄検査もしましたが、この処置も、同じ先生が行ってくれたたため、スムーズに終えることが出来ました。
抗がん剤
2回目の入院(地固め療法)は、抗がん剤を点滴で4日間投与しました。
抗がん剤1日目は、何の症状もなく、2日目目は、少し胃がムカムカする感覚がありました。
3日の夜から、胃のムカムカが、強くなり夜中に、嘔吐しました。
嘔吐したことで、ムカムカが少し落ち着き、3日目は、多少胃のムカムカはありましたが、少しづつ回復し、4日目は、全く抗がん剤の副作用を感じることはありませんでした。
抗がん剤4日間の中で、具合が悪かったのは、1日程度ですみました。
しばらく、体調のいい日が続きましたが、今回の抗がん剤の副作用で、治療後2週間〜3週間して脱毛が起こりました。
元々はロングヘア―だったのですが、今回の治療で、髪が抜けることを聞いていたため、事前に、肩くらいまで髪をカットしていました。
どんどん髪が、薄くなったため、入院中に、ショートヘアーにしました。
髪の抜け始めは、手ぐしで数本抜けました。
手ぐしをするたびに、髪が数本抜けます。
そして、次の日になると、手ぐしで、さらに髪が抜けました。
日がたつにつれ、髪の抜け方が増え、抜ける止まるまで、手ぐしで髪を取っておこうとしても、キリがありませんでした。
シャンプー時は、髪をシャワーで流すと、永遠に、髪が抜けます。
抜けるのが止まらないため、途中で、止めていました。
排水溝にも、髪がたくさんつまり、シャワーを終えると、抜け毛が残った髪に絡まり、鳥の巣のようなものが出来ていました。
リンパ性白血病の治療の流れ
急性リンパ性白血病には、2種類あります。
フィラデルフィア染色体 陽性と、陰性です。
フィラデルフィア染色体 陽性の場合は、化学療法だけでは、治ることは難しいため、移植が必要になります。
私は、「フィラデルフィア染色 陽性」になるので、そのの治療の流れを説明します。
治療の流れ
- 寛解導入療法
- 地固め療法
- 造血幹細胞移植
寛解導入療法
複数の抗がん剤を用いて、白血病細胞を一気に減らすことを目標にします。
寛解導入療法は3〜4週間ほど入院して行います。
地固め療法(強化療法)
地固め療法は、完全寛解が得られた後、寛解導入療法でもちいた複数の抗がん剤を続けながら、別の種類の抗がん剤も加えて、数ヵ月間治療を行います。
地固め療法は、1回の治療で、1か月ほど入院し、1週間ほど退院し、また、1か月ほど入院します。
患者の状態を見ながら、数回、地固め療法を行います。
造血幹細胞移植
ドナーから提供された、造血幹細胞を移植する治療
移植前に、抗がん剤と、放射線治療で、血液細胞を限りなく0にして、移植を行います。
血球減少・熱
抗がん剤を投与して、2週間後くらいに微熱が出始めました、そして、微熱から体のだるさも出てきました。
2回目の入院で使った抗がん剤は、白血病細胞も、正常な血液細胞も壊してしまうため、血液細胞がとても少なくなります。
特に、白血球が減少すると、感染症をおこしやすくなるため、うがいや手洗いを沢山するように言われます。
また、血液細胞が減ることで、肌の再生する力も衰えるため、皮ふが、とても乾燥し、少しの刺激で、炎症したり、口の中も少し荒れました。
熱が出始めて2日目で、38.0℃になり、抗生物質を投与されました。
微熱は6日ほど続き、38.0℃になったのは、2日程度で終わりました。
熱が下がってきたころから、脱毛が起こりました。
3週間目で急に血球が上がり出し、すぐに退院することが出来ました。
2回目の入院は、抗がん剤で1日のみの吐き気と、血球減少で微熱が1週間程度ですんだため、治療は辛くはありませんでした。
髪が抜けるのは、少し悲しいですが、治療のためなので、仕方ないと、思っています。
入院に必要な物・手続き
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